10月3日は登山の日!
8月には祝日である「山の日」がありますが、10月3日は「登山の日」!
10(と)3(さん)の語呂合わせと、日本山岳会が1905年(明治38年)10月に発足したことから、定められたそうです。
「山に登ることで雄大な自然に触れ、自然の素晴らしさを知り、その恩恵に感謝する日」である登山の日、趣旨は山の日とほぼ同じですが、それよりも20年程前に、山登り愛好家のための団体「日本アルパインガイド協会」が制定し、認可された日です。
10月は、台風シーズンのピークも過ぎ、日中は過ごしやすい気温で、まさに登山には良い季節!! 特に低山の登山は、真夏である8月より向いています。
そんな訳で、今回のテーマは「始めよう!山登り!!」。今こそ、山デビューしてみませんか?
山登りの魅力って??
LAUGHTER君の中の人も、何を隠そう、山好きのひとり。
社会人になってから、大学時代のサークル仲間に誘われて山登りを始めたのですが、関西近郊の色々な山を始め、遠征して山小屋泊もしました。
『山登りって疲れるし大変』そんなイメージもあると思います。
確かにその通りで、重いリュックを背負って歩く山道は大変。急な坂や岩場だってあります。
夏は汗だくになるし、冬には寒さや雪へのあらゆる対策が必要です。
それなら、どうして山登りなんてするの??なんていう声が聞こえてきそうですね。
辛かったり、キツかったりするけれど、またしたくなる山登り
その理由とは…
① 健康な体をつくる!!
私が登山を始めた理由は、誘ってくれる仲間がいたからなのですが、誘いを受けて「行こう」と思った理由はやはり、健康に関する理由が大きいです。
子供の頃から体育会系とは無縁で運動習慣のない私。ジムやスポーツクラブで一人トレーニングも継続できないだろうし、球技が苦手だから今更スポーツサークルに入れない…
でも日々、机に向かう仕事だと運動不足になってしまいます。
そんな時、大学のサイクリング部の仲間から誘われた登山。
歩くのは私にもできる!そう思って、山登りを始めました。
山登りは、全身を使った長時間の有酸素運動です。
有酸素運動とは、軽~中程度の負荷を継続的にかける運動のことで、筋肉を動かすエネルギー源として糖質や脂質および酸素を使います。
代表的な運動は、山登りやウォーキング、ジョギングなどで、軽い負荷をかけつつ、時間をかけて体を動かすため、脂肪を燃焼させ、心肺機能の向上や基礎代謝をアップさせます。
また、運動をすることは、ストレスを解消し、不安を解消させてくれる効果もあります。
健康のために山登りをするのに重要なことは、決して無理をせず、自分にあったレベルの
山を登ること。ハードな行程や難易度が高いコースは体の負担は勿論、危険が伴うこともあります。
その他の有酸素運動においても、適切な運動量を守ることがとても大切ですね。
② 自然と四季を感じる!
山登りをするとダイレクトに自然を感じることができます。
春の訪れを感じる黄色く可愛らしい福寿草
夏空の下で青々と茂った木々達
あたりを金色に染める一面のススキ
冬の自然が生み出す芸術、霧氷
霧氷とは、氷点下の霧のとき、樹木や露出した地物につく白色または半透明の氷のことを言います。(ちなみに、樹氷とは、その霧氷の中の分類です。)
その光景は、絵本の世界に紛れ込んだようでした。
霧氷が作られるには「氷点下であること」、「湿度が高いこと」等、いくつかの気象条件が必要です。関西では、奈良の三峰山で見ることができ、毎年1月中旬~2月中旬頃には、ふもとのみつえ青年旅行村では、霧氷祭りが行われています。その間は、近鉄の榛原駅から、霧氷バスも運行されており、アクセスが便利です。
③ 景色の素晴らしさと達成感!!
私が一番、山にまた行きたいなあと思う理由はここです。
頂上からの景色の素晴らしさと自分の足でここまで来たという達成感を味わえること。
特に、3000m近くになってくると、もう別世界です。
ラピュタの上を歩いているような、そんな気持ちになってしまいます。
見下ろす山々、一面に広がる青空、幻想的な雲海や美しいご来光…
日常生活では絶対に味わえない感動。
地球上にはまだまだ、私の知らない大自然が沢山あるのだろうなあと思い知らされます。
思い出しては、また山に行きたくなります。
しかしながら、標高が高い山であれば山であるほど、危険も伴います。
山登りの際は、万全な装備とコンディションで、その気持ちを念頭においておくことが大切です。
④ 楽しい山時間♪
持参したお弁当をたべたり、お湯を沸かしてラーメンを作ったり、コーヒーを飲んだり、楽しいアウトドアランチ時間♪
宿泊を伴う登山では、山小屋での時間を楽しむことができます。
山小屋は、15時頃には到着するのが原則です。
天候の悪い時だと、汚れをとったり、レインウェアを乾かしたりと、到着後大変ではありますが、汗をかいた登山着を着替えたら、あとはのんびりと過ごすだけ。
山頂でのビールは言うまでもなく最高!
夕食時に、宿泊者で山仲間同士語り合うのも、楽しみの1つです。
20年ぶりに、山小屋で友人と待ち合わせという老婦人に出会ったこともあります。次の日に無事、出会えたでしょうか。
私達は、トランプの大富豪や水道管ゲーム(昔、販売されていた水道管を繋げるカードゲーム)をしたりして、時間を過ごしています。
そして一番の楽しみは、日の入でオレンジに染まる空や雲、夜には満点の星、
まさに自然界のショータイムです。
山の天候は変わりやすいので、見れない日も多いのですけどね…
山登りを始めよう~まずは揃えたい装備
そろそろ山へ行ってみたくなってきたのではないでしょうか。
そうなると揃えたい装備!ですね。
【山歩きに必要な装備】
・登山靴
なんといっても登山靴、自分の足にあるメーカーを選びましょう
・ウェア
特に大事なのは下着とパンツ、汗をかいてもすぐ乾く下着、動きやすく乾きやすい
トレッキングパンツを履きましょう。
・レインウェア(上下)
天気が変わり安い山の必需品。防寒具としても。
・リュック
日帰りでは20~30Lのものがおすすめ。登山メーカーは沢山ありますが、自分の体にあった、背負いやすいものを選ぶことが大事です。日帰り登山の荷物ですと、20~25Lで十分か なとは思いますが、私は、今はノースフェイスの30Lの女性用リュックを利用しています。30Lは大きくないか?と思いがちですが、絞るところが多いリュックはものをあまり入れない時は、コンパクトになりますし、温泉に立ち寄る時、結構荷物が多くなる雪山登山にも対応でき、重宝しています。
・帽子
日除け対策。頂上では頭皮を守るためにマストです!冬は寒さ対策に。
【私が山歩きの際、持って行っているものをご紹介】
・ゲイター(足元の泥よけカバー)
・グローブ …岩場などを登る際、使用しています。
・食べ物(お昼ご飯、おやつ、行動食)
・水 …夏はペットボトル3本くらい持っています。大量に水を飲む人、宿泊を伴う2~3日の登山の時は折りたためるウォーターバッグがおすすめです。チューブで飲んでも良いのですが、私はボトルを1つもっていって、詰めかえて使っています。
・敷物(アウトドア座布団) …休憩時にあると便利です。
・日焼け止め …特に男性の方、山の頂上での日差しを舐めてはだめですよ!
・充電バッテリー …山では充電がどんどん減るので、持っていきましょう。宿泊の登山では特に必須!
・手ぬぐい … 私の必須アイテム。登る時はとにかく汗をかきます!首に巻いて登って、休憩後や下山時には替えたいので、2~3枚は持っています。
・ハンカチ … 手拭き用
・ウェットティッシュ …お昼時に。
・流せるティッシュ …山のお手洗いは紙がない場合も多いです。
・ゴミ袋 … 山ではゴミを持ち帰りましょうね。
【 季節によって、もっていっているもの 】
- 春秋冬篇
・お湯 …カップ麺やスープ用。残りはティーパックやインスタントコーヒーに。保温性の高い水筒で持っていきましょう。一度水筒を温めてからお湯を入れるのがポイント。コーヒーを入れる時は、コップもお忘れなく。
・防寒具 …長袖シャツ、ベストやフリースやダウン。季節に合わせて持っていきます。春や秋の暖かい日でも、山の上は寒いので、必須アイテムですね。
- 夏編
・着替え …夏は汗でびしょびしょになるので、あった方が良いですね。
・ウェットシート・清汗スプレー
・塩分タブレット …水だけではなく、塩分の補給も忘れずに!
・凍らせたゼリー …休憩時にあると嬉しい!
下山後に温泉に寄る時、
車で登山口まで行くとき等、サンダルを持っていって、下山後はむくんだ足を開放します。
軽量なビーチサンダルも良いのですが、靴下のまま履けるモンベルのサンダルはおすすめです。
関西から行ける!初心者おすすめの山
装備も揃えたら、いよいよ山デビュー!
楽しく山歩きするためには、決して無理せず、自分のレベルにあった山、コースを選択することが大切です。
初心者でも楽しめる、関西で日帰り登山コースを紹介します。
■ 愛宕山
京都市右京区にある標高924mの山。初心者でも挑戦しやすい、日帰り登山スポットとして地元の人に親しまれています。
その山頂には、全国に約900社を数える愛宕神社の本社が鎮座し、古くから信仰の対象でもありました。
一番メジャーなコースは、清滝からの表参道ルートは最もメジャーなコースです。
清滝登山道から登り、水尾別れからの愛宕神社というコース。神社までの森の中を歩く静かな参詣道は、心を落ち着かせ清らかな気持ちにしてくれます。
休憩や参拝時間を除くと往復で5時間ほどになります。
京都府警のHPから安全登山マップがダウンロードできます
他にも、少しコースを外れて、ケーブルカー駅跡を見学するなどお楽しみスポットも沢山!
詳しく知りたい方は、登山プランニングアドバイスを、是非をご利用ください♪
■ 金剛山
大阪─奈良の府県境を縦断する金剛葛城山系の主峰です。標高1125m。
頂上には、軽食が食べられる売店や芝生の公園もあり、ファミリーにもおススメです。
初心者やファミリー向けは、ルートマップ をご参照ください♪
■ 金勝アルプス
金勝アルプスとは、滋賀県の湖南エリア、栗東市と大津市にまたがる標高605mの竜王山を最高峰とするいくつかの山々の集まりです。
私が山登りを始めた時に、登った山がこの金勝アルプス。
廃寺跡や磨崖仏、奇岩などの、景勝、史跡が多くあり、岩のぼりや沢歩き、ロープなど、変化に飛んだ道を楽しむことができます。
一番のスポットは天狗岩。その近くの岩の上で、昼食を取りました。
ハイキングマップはこちらからダウンロードできます。
山の中ではスマートフォンのマップを頼ることはできません。
必ず、事前にルートマップを入手するか、歩くルートが掲載されている地図を購入して臨むようにしましょう。
▶登山の定番
さて、山登りの魅力、少しでも伝わったでしょうか?
この秋、山デビューしてみませんか?
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